突然、嵐のように (1977)

都会で暮す孤独な青年と看護婦が、交通事故をきっかけに知り合い、愛し、同棲生活の中で傷つき別れるまでを描く。脚本は「祭りの準備」の中島丈博と「愛と誠・完結篇」の山根成之の共同、監督は「おとうと(1976)」の山根成之、撮影は「憧憬 あこがれ」の坂本典隆がそれぞれ担当。

監督:山根成之
出演:郷ひろみ、秋吉久美子、中山麻里、佐藤蛾次郎、石浜朗、千石規子、大滝秀治

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突然、嵐のように (1977)のストーリー

二十一歳の若者・石田日出男(郷ひろみ)は、無鉄砲な青年。今日も、かっぱらった免許証でオンボロ車をぶっ飛ばし、スポーツ・カーなどと競争していた。しかし、その日は、運悪く対抗車の大型トラックと衝突し、血まみれになって彼は病院へ。そこで、彼は、看護婦の小林由紀(秋吉久美子)と知り会う。彼女は、昼間は看護婦をして、夜は通信教育で勉強しているガンバリ屋であった。そんな由紀の目には、日出男の放漫な態度が魅力的に写り、二人の仲は急速に親しくなった。日出男は、順調に回復したが、途中で病院の支払いができなくなり、病院を追い出されてしまう。

しばらくして、二人は再会。日出男が由紀のところにころがり込むようにして、二人の同棲生活が始まる。二人は、由紀の故郷を旅し、由紀の家族の冷たいしうちに打ちのめされて帰ってくる。これに反発するように二人はガムシャラに働く。そうこうしているうちに、由紀が妊娠。しかし、由紀は道でころんで流産。日出男は、由紀の入院費や手術費を捻出するため、走りまわるのであった。まともな金を稼いだことのない日出男は由紀の勤めていた病院から、堕胎者のリストを盗みだし、仲間の仁(佐藤蛾次郎)と二人で恐喝をやることにした。しかし、運悪くヤクザの情婦をおどかし、逆にヤクザにおどかされてしまった。そして日出男は、ヤクザの報復をおそれ姿を消す。

半年後、ホステスに身を落した由紀は、客と温泉に出かけたがその旅先でタクシー運転手として働いていた日出男に再会。由紀は、新婚旅行だとウソをつき、二人は、他人をよそおって悲しいわかれをつげるのであった。

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